黒色の服を着るとき・その1

「色」を学び始め「色」に目が向きはじめると、「色がない無彩色」も気になり出す方が多いようです。

無彩色の服の色

日常の色の中、ふと自分のワードローブに無彩色の服が多い(色が少ない)ことに気づいたり、いつも「黒い服」を着ているお友達が気になったり…「知識が広がったことで、気になることが増える」のは、学びの中の喜びですよね♪

それゆえにか
「黒い服ばかり着ている人って、どんな人ですか?」
というご質問を良くいただきます。

・服の色は「自分で選択して身に着ける」ものです。(自己の表現
インテリアや下着の色とは異なり、
・服の色は「(多かれ少なかれ)人に見られる」ことが前提にあります。(自己の発信・主張

このシリーズで書いているように「服の色」と「心理的意味性」を繋げて推測することは出来ます。
(そして実際に心理投映していることも多々あります)

ただし、
1・無彩色系はファッション的には「無難な色」「TOPや他色と合わせやすい色」。心理ではなく利便性を優先し着る方も多いです。
2・無彩色系はブームに関係なく一定供給があります。定番カラーなので自ずと購入者も多いですし職種的制限があり、無彩色を着る人もいます。
3.「ファッションのスタイル」として「黒」「白」を選ぶ人たちもいます(後述のブラックブーム経験者にも多いです)。その方々もカラーボトルを前すれば普通に色を選びます。

ゆえに黒をはじめとする無彩色の服は、「わざわざ選んで着る有彩色(過去記事のオレンジやイエロー)」とは事情が異なり、上記1)2)3)の理由で無彩色の服を選んでいるのか?「心理的投映で黒を選んでいるのか」?簡単に判断できません。

 

 

色は心理を投影する。けれど文化そのものでもある。

さて、黒です。
80年代にはブラックブームがあり、全身真っ黒なスタイルが流行りました。
欧米で「反社会性の色」もしくは「フォーマルな色」とされていた黒をファッションに取り入れたのは、コムデギャルソンやY’sなどアジア…日本のデザイナーたちでした。

黒を喪の色・闇の色とする欧米キリスト教文化と、陰陽五行はじめとするアジア文化では黒の扱いが異なります。
中国文化圏では黒は五行の「水」の色であり、「天」の色であり、幽玄と神秘を表す色です。
黒を神秘的かつスタイリッシュに進化させたブラックファッションは「東からの衝撃」とコレクションで称賛されました。

コレクション後、日本では「カラス族」と評される黒づくめファッションがトレンドになります。
黒=「スタイリッシュ」「都会的」「収縮色なので)シャープな」「先鋭的な」「クリエイティビティ」…
そんなポジティブなイメージでブラックファッションが受け入れられたのです。

個人的には、これが黒ではなく「黄色」や「赤」だったら…コレクションで称賛されても、道行く人大半が「その色を着ている」トレンドになったかな?「黒ゆえに」じゃないかな?と思ってます。
無彩色の服は汎用性が高いのです。
黄色や赤の服は、なにをどうしたところで「目立って(浮いて)」しまうしTPOを選びますが、黒は違います。
人とは違う自分自身を体現し凛と黒を身にまとう人にも対応するし、無難で目立たぬ保護色として黒を身にまとう人にも対応します。

よって、
「黒い服を着る心理は?」と聞かれただけでは、非常にお答えしにくいのです。

無彩色の服の色から、心理は推測しにくい。
とはいえ特定の条件下(年齢など)が絞れるなら、ある程度の心理を推測できます。

思春期の黒

子供の色嗜好にはさまざまなデータがありますが、おおむね、
明度の高い色→1次色→2次色、3次色…と徐々に複雑な色を好むようになるといわれています。
ゆえに子供が”自分の意志で””明度ゼロの「黒」”を好みはじめたら、「反抗期」のスタートかもしれません。

思春期は子供時代から大人への移行期になります。
親の支配や影響を許していた幼少期から、自我主体で人生を謳歌し始める青春期の狭間。
感情や意志だけでなく身体もホルモンバランスも不安定な成長期に、自分の持つエネルギーを循環・制御できずストレスを爆発させる子供もいます。
そんな「反抗期」の黒は、
「周囲(大人)の影響(支配)から自分を護る」「反社会性」「反発」
といった[、まさに「ザ・反抗期」の色。

黒を着ると不良になる

幼少期は黄色大好き!だったわたしですが、小学校高学年ともなると黄色ブームは去り黒Tをよく着ていました。

そんなある日、当時の担任に、
「おまえは黒を着ているから、中学生になったら不良になる!」
と断言されました(笑)
確かに当時は「子供向けの黒い服」ってあまり見なかったし、「黒は不良が着てる」イメージだったのかもしれません。
そしてそのまま反抗期に突入したわたしは、まんまと「黒い服」しか着なくなりました(^^;

中学生前後(思春期)は、自我の確立…親や学校の干渉を極度に嫌い始める年頃でもあります。
現状は親の庇護下にあり、義務教育の真っただ中にいるのに、
「今まで受け入れていた規則や決まりごとの枠の中にいたくない」「自分のことは自分で決めたい」
と自意識や自我が叫び始める。現実と自我のアンバランスが葛藤やフラストレーションを招きます。

そんな「反抗期」の黒い服は、黒の質そのもの。
黒はすべての色を吸収し、ブロックします。
よって他者からの影響や抑制をシャットアウトし、自分自身を護る防御の色になるのです。

ただし、確固たる自信や確立された自我があるなら、親や学校の干渉などスルーしていればいいだけです。
黒のブロックは「周囲の影響から自分を護る」だけではなく、「自分自身の感情(色)を外から隠す」役割も果たします。

子供と大人が未分化の思春期。
大人になりかけの子供が、まだまだ大人の庇護者でしかない不安定な自分を隠して強く見せたいからこそ築いた「壁」の色でもあるのです。

時々「子供が黒い服しか着ない」というご相談を受けるのですが、反抗期まで至らずとも(反抗期がない方も多いですよね)思春期に「黒い服を好む=大人の階段を上ってる」ので、「黒い服を着る」こと自体は問題ないと思います。
ただし「色はサイン」です。
お子さんの言動に留意し、その他の要因(登校やいじめなど問題を抱えている)が隠れているかどうか観察してみたり、心理分析の専用ツールを選ばせてみる…など、思春期が「護ろうとしている壁(プライド)」を尊重しながら、「隠しごと」に光を当てる良い機会かもしれません。

その2は思春期~大人の黒です。

 

 

 


【関連記事】

□黒色の服を着るとき・その1

□黄色い服を着るとき
□オレンジの服を着るとき・その1
□オレンジの服を着るとき・その2

□オレンジの色彩象徴と色の意味
 

服やインテリアを選んでいる時、ふと
「あれ?最近妙にこの色ばかり選んでいるな…」 「あれ?昔はこの色嫌いだったのに…」
と「自分が選ぶ色」に意識が向くことがありませんか?

また、お友達と会った時 「あれ?珍しい色を着てるね」 と言う会話をしたことはありませんか?

「惹かれる色」「気になる色」には意味があります。
赤い服を着たい時、青い服を着たい時、同じ気分なわけないですよね。その色を手に取る「理由」はちゃんとあるのです。

そのシグナルを紐解けたら楽しいと思いませんか?何気ないカラーチョイスの中に隠れた「自分の心の変化」を知り、人生に生かしたいと思いませんか?

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